2014年5月14日水曜日

あなたを抱きしめる日まで

さて、前回の記事に続き、妻と観に行った映画について。

いくつか面白そうな候補があったのですが、その中で上映時間が私達のスケジュールに合ったものが2つ。
ひとつは「それでも世は明ける」http://yo-akeru.gaga.ne.jp/

もうひとつは「あなたを抱きしめる日まで」http://www.mother-son.jp/

どちらも実話に基づくお話で、どちらも観たかったのですが、今回は「あなたを抱きしめるまで」を観ました。

お話のあらすじを公式サイトから引用(勝手に引用ごめんなさいm(_ _)m)

「その日、フィロミナは、50年間かくし続けてきた秘密を娘のジェーンに打ち明けた。それは1952年、アイルランド。10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院に入れられる。そこでは同じ境遇の少女たちが、保護と引き換えにタダ働きさせられていた。フィロミナは男の子を出産、アンソニーと名付けるが、面会は1日1時間しか許されない。そして修道院は、3歳になったアンソニーを金銭と引き換えに養子に出してしまう。以来わが子のことを一瞬たりとも忘れたことのない母のために、ジェーンは元ジャーナリストのマーティンに話を持ちかける。愛する息子にひと目会いたいフィロミナと、その記事に再起をかけたマーティン、全く別の世界に住む二人の旅が始まる──。」

まず感想。
とても良かったですよ。ぜひ観ることをお勧めします。

以下少しネタばれを含むので、観てみようという方は注意!

とにかく色々なことを考えさせられました。

無神論だと言い切るマーティンと、素朴なカトリック信仰を持つフィロミナ。フィロミナの子どもをお金で養子に出した修道院・修道女たちを絶対に赦さないと言うマーティンと、赦すことを選択するフィロミナ。

フィロミナと子どもを引き離し、それだけでなく息子がアイルランドまで母親を探しにやってきたことをフィロミナに知らせなかった年老いた修道女は、マーティンに責められたとき、「自分は今まで純潔を守り、神の教えに従ってきた。彼女たちは自分の犯した罪の罰を受けているのだ」と自分が今まで神の言葉に従って、犠牲を払ってきたこと、自分の正しさを主張。その一方で、確かに罪を犯したかもしれないが、その自分の罪を悔いて、ひどい仕打ちをした彼女を赦すというフィロミナ。

自分達こそが聖書に忠実で、その教えを守り従っているのだと考えることは、プロテスタントのいちグループに属する自分たちもたやすく陥ってしまうものではないかと。

映画の中のフィロミナの台詞。
「赦しには、大きな苦しみが伴うものなのですよ」

鹿児島ではテンパラで観れます。

0 件のコメント:

コメントを投稿