2013年10月31日木曜日

「わたしは小さいひ」っていう子供讃美の「ひ」は「火」?「光」?「灯」?/2006.7.31

ある新聞社の治安に関する調査では、国民の74%が、自分や家族が「犯罪被害を受けるかもしれない」という不安を感じているという。1998年の同種調査では57%だったそうだから、明かに増えている。また最近は新潟の地震、そしてスマトラ沖の津波、この間の福岡での地震、もちろん地球温暖化による影響、など自然界でも不安を感じさせる要素が増えているような気もする。多くの人が世界は明るい方向ではなく、確実に暗い方向に進んでいるように感じるのも仕方がないのではないかと思う。

 姶良町と鹿児島市を結ぶ国道10号線は私の好きな道路の一つだ。湾沿いの道を雄大な桜島を見ながら走るこの道は、運転していても気持ちがいい。ただ一つ難点を言えば、時々渋滞しているということだ。ある日の夕方、この10号線を走っていたとき、しっかりと渋滞にはまってしまった。だんだんと日が落ち、車の列もポツリポツリとヘッドライトを点けていく。さらに暗くなっていくと、ほとんどの車がヘッドライトを点け、道路に沿ってライトの列が続いていく。
薄明かりではそんなに明るいと感じなかったヘッドライトも、あたりが完全に暗くなると明るさを増したように感じる。でもこれはライトの明るさが変わったのではなく、周りがより暗くなったので、ライトの明るさも増したように感じたのだ。

 聖書には私たちは世界の光だと書かれている。本当の光ならば、世界がますます暗くなっていくと感じる世界で、わたしたちの光はより輝きを増すはずだ。なぜなら光の明るさは同じでも、暗くなればなるほど、光は輝きを増したように感じるからだ。多くの人が世界が暗くなっていると感じている中、私たちの光は輝きを増している、と周りの人たちは感じているだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿