2013年11月18日月曜日

宇宙からの帰還/2010.9.25



ずっと以前から読んでみたかったのですが、先日ブックオフで見つけて購入しました。今から25年まえに出版された古い本ですけど、月に行ったのはこのアポロ計画の宇宙飛行士しかいないので、その意味で内容は他と比べられない、時代に左右されない新しさがあるように感じます。

そんな月に行ったアポロ宇宙飛行士の中の一人ウォーリー・シラーの話は特に心に響きます。彼は宇宙空間に滞在している時に地球を眺めると、肉眼で公害が見えることに気づきます。そればかりでなくベトナムの上空では戦場で打ち合っている戦火が見えたのです。最初彼は雷だと思ったのですが、雷は必ず雲の中で光る、ところがベトナムの上空は快晴。それで戦火だとわかったのだそうです。「夜はまるで花火を見ているようで、それが戦火でなければ美しさに見とれてしまうほど美しかった」と語っています。
そしてこう語ります。
「私はこの地球という惑星から三度離れたことのある人間として言うのだが、この地球以外、我々はどこにも住む所がないんだ。それなのに、この地球の上でお互いに戦争しあっている。これはほんとに悲しいことだ。」

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