2013年12月10日火曜日

踏み絵/2010.10.5


9月半ばに家族の遅い夏休みをいただいて、天草に行ってきた。

そこで初めて実物の踏絵を見ることができた。
それからキリシタン禁制の高札の実物も初めて見た。
当時の隠れキリシタンたちの生活についても、いろいろ知ることができた。

キリシタン禁制の高札が撤廃されたのは、今からわずか130年ほど前。
それまでは日本中でキリシタンが迫害されていた。

1619年10月6日、京都で12名の子供を含む53名のキリシタンが処刑された。
その中にテクラ橋本という女性がいた。
彼女はお腹の子供も合わせると6人の子供たちと一緒に十字架に縛り付けられて、火刑に処せられた。
炎の中で「お母さん、もう何も見えません。」と叫ぶ13歳の娘カタリナに対して、
テクラは優しくこう言ったそうだ。
「大丈夫だよカタリナ。今は苦しくても、何も見えなくても、
必ず神様がすべてのことを はっきりしてくださるから。」

焼け落ちた後もテクラは3歳の娘ルイサをしっかりと抱きしめていたという。

親となった今、自分と子供の姿に重なり、胸が締め付けられる思いになる。

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